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「な」 七つ井戸 大切に使う 清き水

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 ページID:0016038 更新日:2020年7月22日更新

「な」

【読札解説】

 水道が整備されるまでは「娘は鹿島へ嫁に出すな。腰骨の折れるほど水を汲まされるからなぁ」といわれるほど、鹿島町宮中の台地に住む人々にとって、朝晩の水汲みは大変なものでした。この宮中の周辺には貴重な水場として七つ井戸がありました。

1 染井(そめい)

 宮中・宮下の厨区集会所のうしろにあり、今も湧き出ています。古代には神宮の染織につかわれていたそうです。

2 成井(なるい)

 昔は葦井(あしい)と言われるほど葦が繁り、厨台に通じる坂道(成井坂)にその名が残っています。今は雑木林のふもとに水がわき出ています。

3 華柄井(かがらい)

 宮中大町の西の谷にあり、戦前は多量の水が湧き、農業用水や種籾の浸水場として利用されていましたが、現在は埋没しています。

4 寸府井(すんぷい)

 宮中下生の与平次坂にその跡地が残り、水は出ていません。

5 保田井(ほだい)

 神野の猫がえり谷(やづ)にあり、今は宅地造成により埋没しています。

6 清水井(しみずい)

 宮中栗林の東の谷にあり、今もわき出ていて、水田の用水として利用されています。

7 波佐間井(はざまい)

 宮下の個人宅地内にあり、今は埋没し、竹が繁っています。


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