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【読札解説】
ハマナスは、バラ科の落葉小低木で、5月から7月ごろに紅紫色の美しい花を咲かせ、鹿嶋市の「市の花」でもあります。鹿嶋市の北側、鉾田市との境に位置する大小志崎には、このハマナスが自生する場所があります。ハマナスは北海道の知床半島などの海岸砂地に数多く自生する北方系の植物で、本州では、茨城県(鹿嶋市)と鳥取県(鳥取市)がそれぞれ南限の地として大正11年(1922年)3月8日に「ハマナス自生南限地帯」として国の天然記念物に指定されています。その後、鳥取県大山町の自生地も昭和58年(1983年)7月2日に指定され、現在三か所の自生南限地があります。