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【読札解説】
“神幸(じんこう)”とは、「神の御幸(ぎょこう)」を意味し、ご神体(しんたい)を神輿(みこし)に移して出かけることをいいます。鹿島神宮の神幸祭(じんこうさい)は毎年9月1日の夜に神輿が出発し本宮から二の大鳥居内の行宮(あんぐう)まで行き、翌9月2日に本宮に戻る還幸祭(かんこうさい)が行われます。夜お出かけになる神様が真っ暗では危ないと提灯を持って神様を迎えるようになり、江戸時代にはたくさんの提灯を竹につけ、銚場という広場で燃やすようになり、神輿をお出迎えする奉迎の灯(ほうげいのあかり)であり、たくさんの提灯はたわわに実った稲穂を表し、秋の豊作を祈る祭りです。