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「す」 砂浜で 塩炊き出世 文太長者

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 ページID:0016062 更新日:2020年7月22日更新

「す」

【読札解説】

 室町時代に成立した御伽草子の二巻に「文正草子(ぶんしょぞうし)」という物語があります。物語の主人公は、鹿島神宮の大宮司(だいぐうじ)に仕えた文太という人物です。かつて大宮司に仕えた文太は、角折の浜で一生懸命うまい塩をつくるために努力し、近隣諸国まで文太の塩は有名になり、塩炊きで成功し、大金持ちになって出世します。更に文太の二人の娘たちが都の中将や帝に召されるというおめでたい事づくしのお話です。このため貴族の娘たちがこぞって読んだそうです。角折の霜水寺(そうすいじ)というお寺は文太の屋敷跡と言われていて、はまなす公園の敷地内に霜水寺西堂跡が市指定史跡として残っています。


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