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【読札解説】
鹿島神宮は武甕槌神(たけみかづちのかみ)を祀る由緒ある神社です。奈良時代(718年頃)に編さんされた『常陸国風土記(ひたちのくにふどき)』には「天の大神の社(あめのおおかみのやしろ)」と記載されています。この武甕槌神は、武の神様としてあがめられ、皇族や武士から崇拝され、現在も多くの人達が参拝しています。
鹿島神宮の本殿は、江戸時代の1619年に二代将軍徳川秀忠によって建てられました。初代将軍徳川家康によって1605年に建てられた本殿は、この時、奥宮として引き移されました。
平安時代に作られた『延喜式神名帳(えんぎしきしんめいちょう)』では、「伊勢・鹿島・香取」の三社だけが“神宮”と呼ばれ、とても格式の高い神社でした。
今も境内に入ると、厳かな雰囲気が感じられ、鹿嶋の悠久の歴史を伝えるところです。