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鹿島港は、茨城県鹿嶋市、神栖市にまたがる太平洋(鹿島灘・北浦)に面した港湾です。
鹿島港は1963年(昭和38年)4月に国の重要港湾に指定されました。同年11月には、起工式が行われ本格的に建設が開始、1969年(昭和44年)8月1日に開港を迎えました。
このような華やかで大きな恩恵をもたらしてくれた鹿島港開港の背景には、様々な人々の協力がありました。
現在の鹿島港の位置する沿岸部は、かつては「鹿島砂丘」といわれる厳しい自然条件の下、細々と農業・漁業が行われている地域でしたが、1950年代(昭和30年代)後半に茨城県が「農工両全」と「貧困からの脱却」をスローガンに掲げて始めた鹿島開発が大きな転機となりました。
1964年(昭和39年)に入ると開発地域の用地買収が始まり、地権者が4割の土地を提供し、6割を代替地として地権者に戻す「鹿島方式」「六四方式」と呼ばれた独特の手法がとられ、地元地権者の理解と協力により進められました。国・県・地元の力が一つとなり鹿島港は開港されたのです。