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観音寺のお田植祭
記事ID:0050205
更新日:2021年3月29日更新
大字大志崎の観音寺にはでは、古くからお田植祭の行事が行われていました。
苗を事前に用意し、お寺の庭を田圃に見立てて田植え歌を歌いながら、後ずさりして植えました。
田植歌(その一)
一、田植ろ 小田植ろ 新田植ろ 後から蛙が追ってくる 植てされ
二、道のはたの道祖神に おいらは良いこと聞いて来た
いことでもはとこでも おめめのよいのをやっつけろ
田植歌(その二)
一、おや お痛たや 腰痛や
この子は どこえ産すだんべ
童心坊の子なれば お堂の下に産すがよい
その間に植てしゃれ!植てしゃれ
二、おや 道端の道祖神に
おいらはよいこと聞いて来た
いとこでも はとこでも
お顔(おめめ)のよいのは嫁にとれ
その間に植てしゃれ!植てしゃれ
北浦湖岸の水田地帯ではなく、海岸よりの集落である大小志崎に伝承されていたことに、稲作に関する苦労が偲ばれます。
『鹿嶋市史地誌編』より