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祭頭祭当日までの行事・準備

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記事ID:0050075 更新日:2022年6月24日更新

 3月9日の午後6時の春季祭で次年度の祭頭祭の当番地区が2地区決まります。選ばれた当番地区は祭り当日まで様々な準備や行事を行います。令和3年度に収録された記録動画と合わせてご紹介します。

【降神祭】(こうしんさい)

 当番地区は一年間の加護を願って鹿島神宮の御分霊を地区の鎮守社にお迎えします。地区と神宮で日程を調整し、日の良い日に実施します。降神祭終了後は、祭頭祭に向けて本格的に始動することとなります。地区の集会所などを祭事事務所にあて、字の祭事役員らが折に触れて会合を開いて、新発意(大総督)の選定や募金活動などに奔走します。

【大総督注連掛祭】(だいそうとくしめかけさい)

 一軍の将である新発意(大総督)が地区内の5歳前後の男の子から選ばれます。地区で見当たらない場合には、他の地区から迎えます。新発意(しぼち)が選定されると、新発意の家の床の間に注連縄を張り、鹿島神宮の神札を奉斎するための「大総督注連掛祭」が行われます。

【大豊竹注連掛祭】(だいほうだけしめかけさい)

 地区の竹山から真っ直ぐに伸びた形のよい竹を選び注連縄(しめなわ)を掛ける「大豊竹注連掛祭」が行われます。この竹は大豊竹(だいほうだけ)と呼ばれ、鹿島神宮拝殿前に奉納される日まで大切に育てられます。(万が一に備えて予備の竹も選ばれ、それにも注連縄を掛けます。また、地区に竹山がない場合には他の地区から大豊竹を選定します。)

祭頭囃の練習

 当番字では祭本番での奉納に向けて祭頭囃の練習にあたります。囃付役員、馬簾(ばれん)振り、太鼓叩き、10人ほどの囃人(はやしびと)が一組となり、太鼓の音に合わせて祭頭囃を歌います。樫の棒を組んではほぐし、ほぐしては組む所作を繰り返す勇壮なものです。

初練習

総練習

【大総督初参拝】(だいそうとくはつさんぱい) 1月初旬

 年が明け、1月初旬には新発意(大総督)が家族や地区の祭事役員らとともに鹿島神宮に来宮して「大総督初参拝」の儀式を行います。

【寄進振舞】(きしんぶるまい) 1月下旬~2月初旬頃

  寄付をした人や来賓を招き、地区で酒や御馳走を振る舞う寄進振舞が行われます。

【廻り祭頭】(まわりざいとう)2月中旬~3月初旬頃

 本番に先立ち、一足先に当番地区内で祭頭囃を行います。本番さながらに着飾った新発意(しぼち)・役員・囃人らが、地区の神社や新発意の家、祭事委員長宅、学校などを廻りながら祭頭を囃します。

廻り祭頭風景

【大豊竹奉納】(だいほうだけほうのう) 2月下旬頃

大豊竹掘りおこし

 大切に育ててきた大豊竹が、鹿島神宮拝殿前に奉納されます。根から掘り取って筵包にされた大豊竹は、現在は鹿島神宮大鳥居前までトラックで運ばれそこから拝殿までは、地区の祭事役員が祭頭歌を歌いながら運びます。

 トラックがなかった昔は、地区から人力で途中の家々で休憩をとりながら運んでいたようです。おじいさんやおばあさんに昔の話を聞くと、運ばれる大豊竹を見て道中の地区も人々も「もうすぐ祭頭だな。」と気持ちも高まったといいます。

【昇神祭】(しょうしんさい) 3月初旬

 祭頭祭が目前に迫った3月初旬には、一年間地区の神社にお祀りしていた鹿島の大神の御分霊を鹿島神宮にお還しする「昇神祭」が執り行われます。

避難所混雑状況