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こどもが悪いことをしたときの対応
こどもが悪いことをしてしまったときにどう声をかければいいか分かりません。
こどもが危険なことをしたとき(安全に関わること)、人を傷つけるようなことをしてしまったときは、どうしたらよかったか具体的に教えてあげましょう。
まず最初に
- 子育てをしていると、つい感情的になったり、時にはパパやママも辛くなることがあるかと思います。
- 思うように行かないときは、自分を責めたり一人で抱え込まずに、周りの方や保健センターにご相談ください。
- 対応の仕方は、年齢やお子さんの成長や発達の状況によってもさまざまです。下記の内容は幼児期を対象とした一例です。
どんな表情で伝えたら良いですか?
- こどもの目を見て、落ち着いたトーンの声、真剣な顔で伝えましょう。
表情や雰囲気で、パパやママが真剣なことを伝えます。
どんな声掛けに気を付けたほうが良いですか?
- 感情的に怒鳴る、人格を否定するような声掛けはしないようにしましょう。
具体的には「どうしてこんなこともできないの?」「ダメな子だね」など。
「また怒られるかもしれない」という恐怖心や、自信が無くなり、具体的にどうすればいいのか分からなくなってしまいます。
してほしいことを具体的に伝えましょう
- 「走っちゃだめ」→「歩こうね。」
「投げない!散らかさない!」→「ここにしまってね。置いてね。」 - なるべく短く、わかりやすい言葉で、伝えてあげてください。
- こどもは、未来や過去を想像することが難しいです。
悪いことをしてしまったときは、その場で伝えましょう。 - 終わりを告げるときも、いきなり言うのではなく、予測を立ててあげるとよいでしょう。
「あとすこしだけね」→「時計の針が3になったらおしまいね」
「もう帰るよ」→「〇〇が来たら、おうちに行こうね」
ママやパパが手本をみせてあげましょう
- お手本を見せて、こどもができるように励ましてあげましょう。
- こどもがマネしやすいように、隣で教えたり、こどもにとってわかりやすい位置で教えてあげましょう。
ほかの子と比べないようにしましょう
- 「~ちゃんはできるのに、どうしてできないの?」など人と比べずに、「上手にできるようになったね」等、その子のなかの成長で比べましょう。
- 赤ちゃんのころと比べると、どんなことができるようになったでしょうか。
お子さんの成長の中で、できるようになったことにも目を向けてみましょう。
こどもの気持ちを聞いてみましょう
- こどもは脳の発達が未熟なため、我慢することが苦手です。おもちゃを譲れなかったり、順番を守れなかったりします。
- 我慢できた経験を積むことで、少しずつ気持ちを制御できるようになっていきます。
- 「~したかったんだね。」「まだ遊びたかったね。」等、こどもの気持ちを一旦受け止めましょう。
「あと〇回遊んだら、お友達に貸してあげようね」と、お約束してもよいでしょう。 - 「ママやパパが分かってくれた、共感してくれた」という気持ちは、こどもの安心感に繋がります。
- こどもに選ばせたり、時間があるときには、こどもができそうなことをやらせてあげ、見守ってあげるのもよいでしょう。
「どっちの服がいいかな?」「靴履けたね!かっこいいね!」など。
普段から出来ていることに注目してみましょう
- 椅子に座っていられた・手を洗えた、自分で起きられた、ゴミを捨てられたなど・・
特別なことばかりをほめる必要はありません。 - 普段の生活で、「座っていられたね」、「手洗えたね」、「早く起きられたね」、「ごみ捨ててくれてありがとう」等、こどもの行動を言葉にして伝えてみましょう。
- 「パパやママが見てくれている」という気持ちはお子さんの自信につながり、「もっとやってみよう」という気持ちを養います。
経過をほめてあげましょう
- 100点を目指すと、大人もこどもも苦しくなってしまいます。
うまくいかなくても、やろうとした気持ち、頑張った経過をほめてあげましょう。
「~してくれようとしたんだね、よく頑張ったね。」
さいごに
- 頭の中では分かっていてもうまくいかない、なんだかモヤモヤしてしまう、だれにも相談できない等、パパやママの困りごとの相談先としても保健センターをご利用ください。
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