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座禅体験は、以前まで健康スポーツ教室の恒例行事でした。しかし、新型コロナウィルス感染症の蔓延以来、しばらく開催を見送っていたため、今回は久しぶりの実施となりました。
はじめに、和尚さんから座禅のやり方について説明していただきました。
座禅中の足の組み方や手の置き方、目の開け方なども指導していただきました。
目は半分開けて(半眼)、半畳先に視線を落とすのだそうです。
今回の座禅は、初めて体験する参加者が多かったため、比較的軽めの「10分×2セット」で行いました。
1セット目は、和尚さんも含めた全員で、座禅に取り組みました。
静寂に満ちた御堂で、落ち着いて呼吸に努めます。
姿勢が崩れていないか、きちんと半眼できているか、余計なことを考えないで座禅に集中できているか、など、様々なことに注意を払いながら、10分間をひたすら座します。
2セット目では、希望者は和尚さんから警策を打っていただくことができました。
警策を打ってもらいたい人は、和尚さんが自分の前を通る時、両手を合わせます。
そして、肩の差し出し方や背中の角度などを細かく指導していただいてあと、「ビシッ!ビシッ!」を警策を受けます。
心地のよい痛みと音が身体を刺激し、集中力を回復させてくれました。
座禅を終えたあとは、和室へ移動し、抹茶と和菓子をいただきました。
和菓子はお寺で手作りされているそうです。餡子の上品な甘さが、抹茶のスッキリとした旨味を合い、とても美味しかったです。
座禅は、「今、ここ、この瞬間」に集中しつづける修行だと、和尚さんはお話されていました。
座禅中は、御堂のひんやりとした空気、ストーブの火が燃える音、庭の小鳥のさえずり、そして自分が今行っている呼吸など、普段は気にしないような「この瞬間」に流れ続ける環境や自分の様子を、改めて自覚することができました。
あわただしい毎日を送る私たち現代人。何となく過ぎ去っていく日々のアレコレの中には、小さいけれど「気付いていたら良かったな。」と思えるような、大切な出来事や感情もあったのかもしれません。
そんなことを気付かせてもらえる、学び多い体験となりました。
健康スポーツ教室の皆さん、今年度もさまざまな事業に参加してくださって、ありがとうございました!
長勝寺の皆さん、貴重な座禅の体験や、美味しいお茶とお菓子、本当にありがとうございました!