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石棒

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記事ID:0071173 更新日:2023年5月10日更新

石棒の写真

名称 石棒
時代 縄文時代
寸法 最大長160cm 最大幅18cm 最大厚16cm 重さ77.7kg
指定 市指定
種類 有形文化財 考古資料
指定年月日 令和5年5月1日
解説

 石棒は男性を表わし、女性を表す土偶と同じように縄文時代の呪術に使用されたと考えられています。(参考:縄文人の祈り

 本資料は鹿嶋市山之上の坂戸神社南側の氏神社に祀られていました。地元の方の話によると氏神社の南側の畑から引き上げて祀っていたものだそうですが、詳細な出土地は不明です。

 石棒としては茨城県内では最大のもので、石材は群馬県藤岡市の東御荷鉾山(ひがしみかぼやま)の北麓に源を発する三波川流域で見られる三波石変成帯の緑色片岩を使用しています。風化により制作痕跡はほとんど残されていませんが、石材を打ち割り、少しずつ突き削るように加工しています。

 本資料は古くから知られ、國學院大學の大場磐雄博士(1899~1975)が昭和17・18年ごろ、鹿島町の調査に訪れた際、写真に記録しています。

 令和元年度に鹿嶋市に寄贈され、現在は鹿嶋市どきどきセンターに展示しています。

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