本文
明石家文書 「一札の事」
記事ID:0057708
更新日:2022年6月8日更新
一札の事(村政)
(『明石家文書』より)
原文
解読
(解読:鹿嶋古文書学習会)
読み下し文
解説
江戸時代、明石村は旗本正木佐太郎の知行地でした。天保13(1842)年、その正木氏の家を建て替えるというので、名主の明石家では奉納金二百両のうち百両を寄進しました。残りは9月末までに納める約束をしています。その受領書が表題の「一札之事」です。八十石の明石村から二百両もの大金を献金するのです。大変な負担であったろうと想像できます。
しかも驚くべきことに、その3年前の天保10(1839)年5月にも百両を取締役の利右衛門が「御勝手御仕法替」(お殿様の生活改善)のために献納しています。