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「桜斎随筆」は、幕末から明治にかけて鹿島神宮大宮司として活躍した鹿島則孝氏(1813 年~ 1892 年)が、その時代のあらゆる事象を克明に綴ったもので、幕末・維新の記録、作者自身の出目・閲覧からくる記述、和歌や日記、紀行文といったさまざまな事柄が記されています。また、本書には鹿島神宮および地域に関する記録も数多く掲載されており、鹿嶋市の歴史を知ることができる貴重な郷土資料です。
現在、昭和女子大学に所蔵されている「桜斎随筆」の写本(全54巻60冊)
※鹿嶋市立中央図書館では、復刻版「桜斎随筆」全18巻を所蔵。
額賀洋也 氏{鹿嶋古文書学習会※(1985年設立、代表 鹿野貞一)会員}}
※古文書の解読および鹿嶋市の歴史を学ぶことを目的とする学習会。
崩し字など昔の言葉で書かれており、専門家でなければ理解するのが困難でした。
その中で、同学習会が無償で約6年の歳月をかけ、現代語に翻訳し「桜斎随筆解読書」の完成に至りました。
現在は、中央図書館のレファレンス室に排架されており、どなたでも閲覧することができます。