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鹿嶋の海岸に漂着した海洋プラスチックゴミを活用して万華鏡やアート作品を製作したり、ワークショップを通して海の環境問題について学習し、環境保全のために出来ることを考える契機とするために、9月23日土曜日に、第2回市民カレッジを開催しました。市内に在住・在勤・在学している小学校1年生以上の親子の方を対象に、17人の方に受講していただきました。
講師は、「コワーキング・コミュニティスペースみちくさ」の代表を務め、海ゴミクリエイターとしてご活躍されている松崎侑奈氏にお願いしました。
鹿嶋の砂浜から収集した海洋プラスチック片を用いた万華鏡作りでは、プラスチックゴミのカラフルな色合いに驚きつつ、海ゴミを実際に手に取り、自由に色を選んで作成しました。
「海ゴミの実態を学び、どうしたら海ゴミを減らせるか」というテーマで実施したワークショップでは、動画や画像を用いた解りやすい内容で解説を受け、「昨日どんなゴミを捨てたか」「ゴミを減らすためにしていることは何か」などをワークシートに書き出し、ゴミを減らす工夫を考えました。各々で行った海岸の砂をふるいにかける実験では、砂の中に混在するマイクロプラスチックゴミを目の当たりにし、人工物が漂着する砂浜の実状について理解を深めることが出来ました。
親子で共同製作した海ゴミアートは、様々な海ゴミを使ったオリジナリティあふれる楽しい作品が並びました。この海ゴミアートは、10月24日火曜日から10月29日日曜日に開催されました「鹿嶋市芸術祭」で展示させていただきました。鑑賞された皆さんも、海の環境問題に関心を寄せていただけたことと思います。
受講生からは「海のゴミがどのように流れつくのかを知れた。」「プラスチックゴミが、砂をすくっただけで、たくさん入っていたことに驚きました。」「ゴミをアート作品にするところがおもしろい。」「2050年には、魚の重量より、プラスチックの方が増すとのこと。子供たちにきれいな海をのこしたいですね。」などの感想をいただきました。
本事業を通して、海の自然環境や、物の価値、ゴミを減らすために出来ることを考える良い機会になったと思います。