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北浦湖岸のナウマン象
記事ID:0081215
更新日:2021年3月29日更新
ナウマン象は、今から約43万年前に大陸と繋がった陸橋を渡って日本にやってきて、約2万年前の最終氷河期に姿を消したと考えられています。北海道から九州まで多くの化石が発見されていて、茨城県でもナウマンゾウの化石が多く産出しています。鹿嶋市でも、昭和56年に北浦湖岸の津賀地区の斜面からナウマンゾウの牙が発見されています。
ナウマン象の体高は2.5~3メートルほどあったと推定されており、牙はマンモスほどではないものの太くて長く、大きく湾曲しています。
鹿嶋で発見されたナウマンゾウの牙は、茨城県立自然史博物館の方々の鑑定(平成26年)により、
13万年~12万年前のものと見られています。
何万年も前に鹿嶋の台地をナウマンゾウがのしのしと歩いていたと思うと、とても不思議ですね。
鹿嶋市の北浦湖岸から発見されたナウマン象の牙
長さ:84cm 切口直径:7.1cm
ナウマンゾウの牙は平成26年に鹿嶋市の市指定天然記念物に指定されました。
市指定天然記念物 ナウマンゾウの切歯
参考文献
『図説鹿嶋の歴史 原始・古代編』