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祭頭祭の歌
祭頭囃の歌詞は極めて流動的で、太鼓叩きの思いつきで何でも歌詞にしてしまうことが多く、その即興的な歌詞が祭頭囃をより一層盛り上げ、和やかな雰囲気を作り上げています。
まず、基本的な祭頭歌の歌詞を紹介しましょう。
弥発生(イヤーホエ) 鹿島の豊竹(トヨタケ)
豊穂良豊穂弥(トホ ヨ ト ホ イヤー)
礼(イヤー)豊穂善豊穂弥(トホヨトホヤ) アアヤレソラ
御社楽(オシャラク)豊穂良豊穂弥発生(トホヨトホイヤーホエ)
イヤーホエ鹿島の豊竹トホヨトヤ
イヤートホヨトホヤアー ヤレソラ御社楽目出度いイヤーホエ
イヤーホエ若者揃ふたよトホヨトヤ
イヤートホヨトホヤアー ヤレソラ太鼓に合わせてイヤーホエ
イヤーホエ宮山参りトホヨトヤ
イヤートホヨトホヤアー ヤレソラ氏子の喜びイヤーホエ
イヤーホエ田作り人らはトホヨトヤ
イヤートホヨトホヤアー ヤレソラ御国の礎イヤーホエ
イヤーホエ大御代豊かにトホヨトヤ
イヤートホヨトホヤアー ヤレソラ五穀は豊穣だイヤーホエ
イヤートホヨ弥栄(いやさか)栄えてトホヨトヤ
イヤートホヨトホヤアー ヤレソラ目出度が重なるイヤーホエ
イヤーホエ豊年満作トホヨトヤ
イヤートホヨトホヤアー ヤレソラ御社楽目出度いイヤーホエ
この基本的な歌詞に加えて、囃子が勢いに乗ってくると
「タコなら吸い付け 猫ならかっちゃけ※ トホヨトヤ」などとおどけた歌詞や、時勢を絡めた歌詞など太鼓叩きが思いついた歌詞を節に合わせて自由に歌います。
※かっちゃく…鹿島弁で「引っ搔く」のこと。