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貝拾いの老婆の逸話
記事ID:0050253
更新日:2021年3月29日更新
昭和37年、岩上知事がヘリコプターで鹿島地域の視察中に濃霧となり、近くの海岸に不時着した。その時、懸命に貝を拾っている老女を見つけ、霧の晴れるまで名前を明かさずに1時間近くも世間話を交わした。その経験が元となり「こうした苦しい生活をしている人たちを何とかできないものだろうか」と鹿島開発の構想に結びついっていった。
鹿島開発と言えば、映画やテレビ・新聞で登場したこの「貧しい貝拾いの老婆の話」があります。この話が「貧困からの解放」のスローガンと共に全国に流布しました。
実際に、昭和37年5月にヘリコプターで大竹海岸(鉾田市)に不時着し、近くにいた老女(当時66歳)と話をした事実はあったようですが、それがいつの間にか知事が鹿島開発を決断した話となってしまい、知事は、掲載元の新聞社に訂正記事を載せるよう要請しましたが、「なしのつぶて」であったと後日述べています。