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弥生時代とは…
記事ID:0050041
更新日:2021年3月29日更新
弥生時代の始まりをいつと捉えるかは難しい問題ですが、一般的には稲作の開始が弥生時代の始まりとされています。様々な研究の成果や発掘調査の増加に伴い、北九州ではこれまで縄文時代晩期とされていた時期に稲作が開始されていることが明らかになり、弥生時代の開始がこれまでよりも遡る可能性もでてきました。
日本の稲作は、約2600年前に九州北部から始まり、九州・四国・本州のほぼ全域で行われるようになりました。しかし、稲作が九州地方から東北地方に伝わるまでには500年もの時間を要し、更に水田に向かない火山性の台地や河岸段丘といった土地はかなりの時間が経過してから稲作が開始されました
弥生時代の特徴としては、金属器の使用が開始が挙げられます。弥生時代前期には青銅器の鋳造技術が朝鮮半島を経て北九州にもたらされ、銅剣や銅矛、銅鐸などが武器や祭祀道具として使用されるようになりました。また、日本国内での鉄の鍛冶加工も始まり、鉄製品の農具等が増え、農耕などの生産力が向上し飛躍的に人々の生活を発展させました。
そのような背景の元に弥生時代は、地域の統合、小国家の形成の土台を構築する階級社会を生み出しました。そして小国家の形成は、人々を支配する豪族を誕生させ、古墳時代へと繋がっていきます。
(弥生土器)