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郡庁(ぐんちょう)

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記事ID:0050034 更新日:2021年3月29日更新

郡庁は、役人が政務を行った場所で、3回程建て替えが行われていることが分かっています。

第1期

第1期には、正殿が建てられて東西に長大な掘立柱の建物が配置され、一本柱塀で連結していました。

郡庁想定 第1期

第2期

第2期には、東西の長大な建物と塀が取り壊され、ほぼ同じ位置に約53m四方の回廊が建てられました。正殿は第1期と同じ場所に建てられ、新しく前殿が建てられました。前殿は北側に庇(ひさし)をもっており、正殿を意識して設けられたと考えられます。これは神社の本殿・拝殿の配置に類似するものでものではないかとの考え方もあります。

郡庁想定 第2期

第3期

第3期は、ほぼ第2期を踏襲しています。

郡庁想定 第3期

丸い点は柱の跡です。(黒い丸が発掘調査で見つかった柱跡で、白い丸は発掘調査の結果かから推測される柱位置です。)この第1期~第3期までの建物配置形態は、すべて左右対称の計画性のある建物配置で、古代の役所跡の典型に類しています。(『古代地方官衙遺跡の研究』(山中敏史著)1類)。形態の整った郡庁であったことがうかがえます。

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