1 食品ロスとは
日本国内では年間約2,759万トンの食品廃棄物が発生しています。このうち,売れ残りや期限を超えた食品,食べ残しなど本来食べられたはずの,いわゆる「食品ロス」は約643万トン(平成28年度)とされています。これは世界全体の食料援助量(年間約350万トン)の約2倍に匹敵します。また,食品ロス約643万トンから日本人一人あたりの食品ロス量を試算すると,お茶碗約1杯分(約133g)の食べ物が毎日捨てられている計算になります。
※出典:農林水産省「食品廃棄物等の利用状況等(平成28年度推計)」,国際連合世界食糧計画「数字で見る国連WFP」
2 食品ロスの約半分は一般家庭から発生
約643万トンの食品ロスのうち,約半数(約291万トン)は一般家庭から発生しています。食品ロス削減のためには,家庭での取組が必要です。


※出典:消費者庁「今日から実践:食品ロス削減:啓発用パンフレット/基礎編」(平成30年10月版)
3 日常の中でできる食品ロス削減の取組
食品ロスを削減するためには県民の皆さんの取組が必要です。食品ロス削減のための取組にぜひ御協力をお願いいたします。
(1)家庭でできる取組例
○ 買物,保存の際にできる取組例
- 買い物に行く前に食品の在庫を確認し,メモして出かけるようにしましょう。
- バラ売りや量り売りなどを利用して使い切れる分だけ購入するようにしましょう。
- 食品の賞味期限,消費期限をこまめに確認し,期限が短いものから使うようにしましょう。
- 食材ごとに適した保管方法で食材を長持ちさせましょう
○調理,食事の際にできる取組例
- 料理は食べきれる分を考えて作るようにしましょう。
- あらかじめ家族の食事会などの予定を把握し,必要以上に作りすぎないようにしましょう。
- 中途半端に残った食品は別の料理に活用するなど,使い切る工夫をしてみましょう。
- 野菜の皮にも栄養がたくさんあります。よく洗った上で皮ごと調理してみましょう。
- 今まで捨てていた皮や葉も工夫して調理してみましょう。
- 食べきれなかった料理は保存しなるべく早めに食べましょう。
★料理レシピサイト「クックパッド」に消費者庁が「食材を無駄にしないレシピ」をまとめています。
料理レシピサイト「クックパッド『消費者庁のキッチン』」(外部サイトへリンク)
(2)外食の際にできる取組例
- メニューを見て食べきる自信が無い時には,お店の人に少なめにできるか相談しましょう。
- セットメニューの中に食べられないものがあれば,注文の時に伝えてあらかじめ料理から除いてもらうことができるか相談しましょう。
- 宴会開始後の30分間,お開き前の10分間は席を立たずに料理を楽しむ時間にするよう,幹事さんは呼び掛けるようにしましょう※。(こちらの環境省ホームページ(外部サイトへリンク)から活動をPRできる三角柱がダウンロードできます。ぜひ,ご活用下さい!)※「30・10運動」と呼ばれており、全国的に「30・10運動」が実施されています。皆さんのご協力をお願いします。
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ドギーバックを活用しよう
「ドギーバック(Doggie Bag)」は、アメリカで「食べ残しを自分の食事にするため持って帰りたい」ということが見栄で言うことが出来ず、「犬の餌にするからもって帰りたい」と言って持ち帰っていたことが始まりとされ、現在においては、持ち帰り用の容器を「ドギーバック(Doggie Bag)」と呼ぶようになったそうです。
※持ち帰りは自己責任で、持ち帰りの過程とその後で食中毒にならないように、自分で判断して行動する必要があります(ドギーバック「お持ち帰り」ガイドライン第3版より抜粋)。
4 飲食店,小売店の皆様へ食品ロス削減の取組のお願い
飲食店,小売店の皆様の取組でも発生する食品ロスを減らすことができます。食品ロス削減の取組について御協力よろしくお願いいたします。
◎飲食店でできる食品ロス削減の取組例
- ハーフサイズや小盛りなど,食べ残しが出ない工夫をしたメニューの設定
- 食べ残しが減るような意識啓発の店内表示,客への呼び掛けなど
◎いばらき食べきり協力店の募集について
茨城県では、一般廃棄物の排出抑制と食品資源の有効利用を推進するため、「おいしく、残さず食べよう!!」を合い言葉とする『いばらき食べきり協力店』を募集しています。
登録いただいた店舗には、登録証とオリジナルステッカーを配付しますので、ぜひご応募ください。
(対象店舗)飲食店・宿泊施設など
(募集期間)随時受け付けています。
(応募方法)茨城県廃棄物対策課のホームページから応募用紙をダウンロードし、必要事項を記載のうえ,郵送等により茨城県廃棄物対策課のまで送付してください。
詳しくは下記のリンクのホームページをご覧ください。